台湾旅行の際には現地の模型店に赴いて、国内では入手が難しい模型を購入してきました。

購入していたものは、主に国内では在庫が無くなった廃版の製品と国内に入ってきていないメーカーの製品が中心でしたが、今回は国内でも入手できる製品のパッケージ違い品を購入しました。

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台湾の模型店では開封できないようにテープで止められていましたが、外箱からハセガワのミニボックスシリーズ「M5 ハイスピードトラクター」であることが分かります。

パッケージはかなり謎な部分があり、製品名が「BT高速レール車M5」となっており、意味が分かりません。

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この製品の怪しいところは、パッケージ左上には「14」と記載されているのに、中下段には「KIT NO. 500」と書かれていました。

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パッケージはアルファベットと日本語の様に見えますが、一部は日本の漢字ではありません。そして、性能諸元の場所が「本の型」と書かれていて意味不明です。

中身は・・・・強烈な成形色です。パッケージアートの色に合わせたのかも知れませんが、最近ではなかなか見ない色合いです。

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インストは藁半紙に印刷された簡素なものです。これには日本語は見られず、英語と繁体字の華語で書かれています。

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デカール・・・もといシールが付属しています。意味不明を通り越して笑いがこみ上げてくる様なデザインです。これ、どう使うんでしょうか・・・・

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懐かしい感じの同梱の接着剤が入っていまぃた。30年程前までは付属している模型が多かったのですが、最近は付属しなくなって久しいと思います。

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この時点でかなり怪しい製品なのですが、ハセガワの純正品と比較すると差がはっきりと分かります。

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どちらの製品も2枚のランナーで構成されています。

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パーツの構成には大きな違いが見受けられませんが、謎な部品が付いていました。

車体側面のパーツが何故か2枚追加で付属しています。これ、一体何に使うんでしょうか?

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パーツの成型状況を細かく見てゆきます。

車体前面のパーツ。純正品も金型の痛みからかバリが出来ていますが、全体的にはシャープな出来です。台湾版はかなり大雑把な成形状況になっており、凹モールドが再現されていませんでした。

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成形技術の違いではないことが明確にわかるパーツが車体背面の排気口です。純正品はメッシュ内のフィンも成形されていますが、台湾版では全く再現できていません。

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台湾版は天板の作りもかなり大雑把です。

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台湾版では付属フィギュアはかなり細身になってしまっています。

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そして、謎なのはこちらのフィギュア。何故かパーツ構成は同じでもランナーへの付け方違います。

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そして、版権の記載は完全に消されていました。

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結論からすると、台湾版は版権のないコピー商品だと思われます。

しかも、純正品のキットを基に複製を行っているようで、全体的にモールドが甘くなり、造形がいい加減になっています。しかし、版権表記はもとより一部のパーツは独自に手を入れているように見受けられる部分があり、なかなか謎な出来になっています。

 

一応作るつもりで買ってきたのですが、正直なところコレはどうしたものか悩んでいます。

純正品も古い製品ですので手入れが必要であることには変わりはないのですが、台湾版は輪をかけて酷いので、直し始めたら完成する前に飽きる気がします。

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そして致命的なのはコレ。

履帯は一応・・・軟質樹脂・・・・なんですが、硬いです。

 

これを組み立てるのはかなり覚悟がいるので、お蔵入りかなと考えています・・・