「Rogue One : A Star Wars Story」を鑑賞しました。
Star Warsに対してはライトなファンという程度で、昨年公開された「STAR WARS: THE FORCE AWAKENS」は観に行きたいと思いつつ、結局は行かずに未だにレンタルでも見ていないという状態です。
本シリーズの作品を映画館での鑑賞するのは、エピソード3が公開された2005年以来の12年ぶりとなります。
事前情報を調べずに鑑賞したこともあり、総評としては楽しむことができました。
特に後半の地上戦へと至る流れと、エピソード4につながる一連のシナリオ展開は十分に練られており、エンターテイメント作品としてとても良い出来であると思います。また、この話は正史の狭間に位置する内容となりますが、過去のシリーズを見ていなくても単作として十分に楽しめる脚本となっていたところも良いと思います。
もちろん残念な点もいろいろとあります。
特に話の前半は個々の話のブツ切り感が強く、観客を置いてきぼりで話が進んで行きます。(作り手側が作りたい映像を作っているだけという感じでしょうか)
登場人物がそこそこにいますので前半はキャラクターの紹介と感情移入を求める工程が必要になるわけですが、この部分の作りが大雑把に感じました。ただし、キャラクタへの感情移入が強すぎると後半戦でエライことになりますので、この位適当な作りで良かったのかも知れません。
中盤で主人公は重大な決断をして仲間が集まるシーンがあるのですが、汚れ仕事をしてきた見知らぬ人々が仲間になる理屈は分かるのですが、その理屈を説明する部分(汚れ仕事そのものの描写や回想)が全くないため、ご都合主義的な展開に見えてしまします。
終盤は敵基地での肉弾戦になり遮蔽物に隠れてブラスターを打ち合うシーンがありますが、この戦術は無いだろと感じました。スターウォーズ的な絵作りとしては正しいのでしょうが、初めから寡兵で戦うことが分かっており、かつ汚れ仕事専門のメンバーが揃っているはずなのに正面から打ち合うのはどうかと思います。
不満点はありますが、背景美術は素晴らしいですし見せ場も沢山ありますので、スターウォーズを見たことが無くてもSFモノや冒険活劇が好きな人にはお勧めできる映画だと思います。