台湾に来ると必ず訪れている「萬年商業大樓」に行きました。

西門駅から徒歩5分程度の距離にありますが、そこそこに強い雨が降っており移動には苦労しました。

今年は、陸上自衛隊が次期汎用回転翼機として採用したUH-Xの原型機であるEC-412のキットを探しに行ったのですが、限られた時間の中では見つけることができませんでした。

代わりに見つけたのがRiich.Models製の「M109A2 + M992 Limited Edition」です。

自走榴弾砲M109と専用の弾薬運搬車のセットで、中華民国軍の仕様を再現するための限定版製品となります。

Riich.Models製のM109は2018年に作り散らしており、今回購入したものはこちらの派生製品となります。中華民国軍を再現するためのデカールやパーツが含まれているため、これを期に完成させてしまいたいな・・・・とは思いました。

 

國軍歴史文物博物館の模型コーナーは新作が追加されていました。

中華民国軍が装備する装輪装甲車「CM-32 雲豹」に30mm機関砲を搭載した「CM-34(歩兵戦闘車型)」の模型です。砲塔自体はLAV-25と同等とのことで、既に調達が始まっているようです。

この様な装備は都市部と幹線道路沿いでしか使用できませんが、中国共産党軍が企図していると言われる斬首作戦(少数精鋭を潜入させて国家首脳部のみをピンポイントで武力排除する作戦)への抑止としては効果があるかも知れません。

原型機となるCM32も7.45mm機関砲と40mm擲弾砲を搭載していますので、我が国の基準から言えば十分に歩兵戦闘車と言えるかも知れません。

もう一つ目を引いたのは、水害時に民間人救助をするAAVP7の情景モデルです。

中華民國海軍陸戰隊ではLVTP5の頃から水陸両用の装軌車両を運用しており、現在はAAV7シリーズを装備しています。我が国では2018年に発足した水陸機動団が初めてAAV7を装備しましたので、運用実績では水を開けられているを思います。

AAV7は1970年代に設計された装備であるため、我が国では後継の水陸両用車を開発中との話が聞こえています。国産水陸両用車が配備されれば現在のAAV7は最前線から外され、この情景のような災害派遣に使用される日が来るかも知れません。