陸上自衛隊では汎用回転翼機としてUH-1JとUH-60JAが使用されています。
このうち、UH-1Jは1950年代の基本設計を改修した機種であり、そろそろ耐用年数を迎える機種となります。このため、次期モデルの選定が行われ、UH-Xとして2019年から試験段階に入りました。
この機体はBELL 412EPXをベースに開発された機体となり、富士重工とベルが共同で開発を行ったものとなります。機体の形状はUH-1Jに類似していますが、回転翼が4枚である点とエンジンが双発となった個所が目立つ違いとなります。
BELL 205(UH-1D/H)からエンジンを双発化したBELL 212が開発され、離陸重量などに改良を加えた機種がBELL 412となります。
BELL 412は1980年代に正式化され、1990年代にはデジタル化したBELL 412EPとCH-146が開発、これを更に発展させた機体がBELL 412EPXとなります。
正式化前の装備ということで、現在の仕様がそのまま採用になることはないと思いますが、現在の形状で作ることができないかを考えています。
まずはベースにどの機体のキットを使用するかが重要となります。BELL 412の機体のキットはイタレリが数種類製品化していますが、初リリースが1997年、その後バリエーション展開を続けて2015年のリリースが最後となります。
国内では中古でも見つからなかったため、正月休みに台湾へ行った際にも探しましたが見つけることができませんでした。
ネットオークションに探索範囲を広げた結果、1件だけ見つけることができましたので購入してみました。入手できたのはイタリアの警務用機体を製品化したものです。
イタレリはBELL 205、212、421などの主要機種をキット化しており、主要なパーツは共有化されています。
UH-1DやUH-1Jの元となるBELL 212も似たような形状のキットとなっています。
UH-Xはあまり公開情報が無いことから、もう少し調査をしていから手を付けてみようかと思います。