昨年アナウンスが流れていた、モノクロームの1/72スケール AH-64D(陸上自衛隊仕様)が入荷していましたので購入しました。

陸上自衛隊のAH-64Dは2001年からの調達が始まりますが、十分な数が配備される前にAH-64DブロックIIの生産が終了してしまい、2008年に調達中止が決定され、2013年の13号機を最後に調達が終了しました。2018年には74502号機が墜落事故で損失したため、現在は12機のみが運用されています。


陸上自衛隊仕様のAH-64Dは過去にも1/72スケールで製品化がされていますが、その多くが既存のD型以外のキットに専用デカールを添付したものとなっていました。

ベースキットはアカデミーのAH-64Dとなっています。回転翼機としては横幅のある機体であるため、ベースを張り合わせてパーツを水平方向に追加してく構造となっています。

ローターは一体成型となっていることから、この部位の組み立て負荷は低くなっています。

エンジン部分は1パーツで外装が形成されています。

風防はクリアパーツの一体成型となっており、このあたりは一般的な回転翼機のキットと同じです。

付属デカールには調達された13機全ての機体番号が含まれています。細かいマーキングもかなり含められており充実具合には問題はありませんが、デカールの印刷品質はやや低く感じました。

30mm機関砲は一体成型で形成されており、細かい部位も再現されています。ややバリがありますので、組み立て時には処理が必要になりそうです。

全体としては良好な成型状態であるため、素組で十分な精度で完成させることができると思われます。これまでの陸上自衛隊仕様AH-64Dの中では良好な方であると思われます。

 

モノクロームブランドでは過去にも自衛隊の回転翼機を製品化しています。


CH-47Jの陸上自衛隊仕様と航空自衛隊仕様が製品となっており、こちらはトランぺッターの製品に専用デカールを付与する形で製品化されました。このパッケージは既に生産が終了していますが、中古市場では見かけることがよくあります。