フジミの1/72ミリタリーシリーズの1/2t トラックの派生型作成の続き。
キャビンに武装を搭載したバージョンを作成します。
12.7mm重機関銃を搭載する際には専用の取り付け基部を用います。この基部は二種類の取り付け方があるようで、水平射撃を想定する場合と対空射撃を想定する場合で使い分ける様です。
基部は強度の関係から真鍮板で作成します。写真から読み解いた形状に合わせて真鍮板からパーツを切り出します。
切り出したパーツは半田を用いて組み立てます。小さな部品を組み立てる際には、パーツにフラックスを塗布して酸化被膜を除去し、全体に半田を流します。その上でパーツを所定位置に合わせて半田鏝で熱することで接着します。
12.7mm重機関銃はドラゴン製HMMWVに付属する余剰パーツから作ります。弾薬箱は造形が甘いためプラ材を使用して造形を改善し、機銃部にはエッチングパーツの対空用の照準環を取り付けます。
ドラゴン製HMMWVに重機関銃の銃架を再現する部品も付属しているため、こちらを基部と組み合わせて車体に取り付けます。
基部と機関銃は真鍮線で固定し、稼働できる構造にしました。
最大仰角を取るとこの角度まで稼働します。
基部自体も左右に回転できるため、このような角度もとることができます。
構造的には完成しましたので、次は塗装と仕上げに入ります。
コメント 2件
kleinpanzer のコメント:
2020年3月1日
ご無沙汰しております。
コロナウイルスで色々と社内外のイベントに影響が出ていますが、t_takeさんのお仕事の方はいかがですか?私の方はいつもの年度末と違って数日先の予定が読めない展開に難しさを感じています。
作業の進展楽しく拝見しました。細かいパーツを苦も無く半田付けで処理するt_takeさんのスキルに改めて感銘を受けました。次回も楽しみにしています。
このコメントを書いている最中に、幣サイトにコメントいただいていることに気づきました。奇遇ですね(笑)。
管理人 のコメント:
2020年3月3日
kleinpanzerさん
コメントありがとうございます。
今回のウィルス騒動では先月末と来月に予定されていた展示会が中止になってしまいました。マーケティングや技術検証の年間計画に狂いが生じて困っていますが、こればかりは仕方がないですね。
ウィルスについては海外でも解析が進められていて、重篤化するロジックなどは徐々に判明してきているようですね。ロジックが読めるようになれば高リスク条件の回避方法も見えてきますので、社会全体も落ち着いて対処できるようになると思います。
半田付け作業は久しぶりでしたが、そこそこにまとまったと思います。
金属材でのスクラッチでは、作る物の形状と構造の理解、それを元にした製図、部品の切り出しと組み立てという工程で行います。
この工程を進めるにはまとまった時間がないと手を付けれないのですが、今回の騒動で本業が手隙になり余裕ができました。
現状ですと来月半ばくらいまでは余裕がありそうですので、このタイミングで作りかけを出来るだけ仕上げてしまいたいと考えています。