89式装甲戦闘車の完成が視野に入ってきましたので、塗装の合間に次の制作を始めました。

最近は完成品の作り直しが続いていましたので、今回はプラキットの3トン半 バリエーション車両にとりかかることとします。

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題目の1つ目は、青島文化教材の3トン半 燃料タンク車です。

過去に制作した3トン半 改良型のキットに燃料タンク部のパーツを追加した構成となっています。

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題目の2つ目は、フジミ模型の3トン半 81式短距離地対空誘導弾(短SAM) 発射機搭載車です。

こちらはフジミの3トン半 バリエーション車両となっており、地対空誘導弾の発射装置を構成するパーツが新たに追加された構成となっています。

 

手始めにシャーシを作り比べてみます。

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どちらのキットもシャーシはオリジナル・バリエーションともに使い回しとなっています。

過去に制作実績のあるアオシマのキットは勘所がわかっているため、目立つ肉抜き穴をエポキシパテで埋め、成形上の不要な凹凸をヤスリで均して組み立てます。

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フジミのキットは今回が初となりますので、構造を見ながら組み立てて行きます。

アオシマのキットと比べると頑丈な作りとなっている反面、繊細さは大きく欠けていて、再現性の観点では及ばない印象を受けます。

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並べてみると、メーカーごとのコンセプトの違いと設計における力点の違いがよく分かります。

ミニスケールモデルは強度と再現性がトレードオフとなりますが、競合した車両の再現において、ここまで顕著に違いが出るのは面白いと思います。

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燃料タンク車の上部構造物を仮組みし、シャーシに乗せてみます。

このキットはタンク部のパーツ分割が絶妙で、素組でも合わせ目が目立たない構造となっていました。

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短SAM発射装置も仮組みしてシャーシに乗せてみました。

こちらはボックス状の3つのコンポーネントで構成されており、モールドの少ない面に合わせ目が来る作りとなっています。こちらの方が複雑な形状をしていますが、パーツの合いはアオシマの製品には及ばないように感じました。

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組み合わせが可能であるかを確かめるため、燃料タンク車のシャーシに短SAM発射装置を乗せてみました。

意外としっくりくる感じでしたので、後輪をダブルタイヤ化できればアオシマシャーシで短SAM発射装置を作ることもできそうです。

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次は逆パターンのテスト。

フジミのシャーシに燃料タンクを乗せたところ、こちらはシャーシの形状の違いからパーツは合いませんでした。

 

アオシマのシャーシであればフジミの荷台を乗せることが可能との結論となりました。

シャーシの作りは好みが別れるかと思いますが、私見としてはトラックの構造はアオシマ製に一日の長があると思います。

幸いにもアオシマの3トン半 新型は未組立が1セット残っているため、短SAM発射機もこちらをベースに作る方向で行きます。