アオシマ文化教材 1/72 ミリタリーシリーズの次々作「機動戦闘車(プロトタイプ)」の情報が順次公開されています。
青島文化教材社の商品開発情報ブログでは新たな情報が公開されています。
HS新製品の詳細情報色々
発売は10月末が予定されており、既に予約が開始されています。
機動戦闘車は未だ試作車両の実用化試験段階にあり、一般公開された時の写真と自衛隊広報が公開している映像しか資料がありません。
これらの資料から、機動戦闘車(プロトタイプ)の塗装についてまとめてみます。
こちらは試作車が報道公開された時の写真です。
車体番号は「99-0299」、桜のマークや砲塔側面のマークは防衛省技術研究本部(TRDI)となっており、塗装は陸自標準の2色迷彩となっています。
続いてこちらは、Wikipediaにアップされている写真です。
車体番号は報道公開された車体と同じ「99-0299」ですが、桜のマークのみ付けられており、砲塔側面のマーキングはされていません。
これは前掲の映像に登場する車体です。
車体番号はもとより桜のマークも含めて、個体を識別できるものはありません。塗装はOD色の単色迷彩となっており、これは試作車では良く見られる塗装です。
マーキングがされていないため個体を識別する一般的な術がありませんが、映像を見ているとハブキャップの色が異なることに気が付きます。
こちらはハブキャップが銀色の個体です。
こちらはハブキャップが赤色の個体です。
公道を走行しているわけではありませんので、ナンバープレートの類も一切ありません。
走行シーンでは操縦席と思しき箇所に風防と思しき装備が取り付けられています。
96式装輪装甲車にも同様の装備がありますが、機動戦闘車の装備は随分と背が高いことが分かります。
これでは砲塔旋回時に干渉することが避けられないと思いますが、正式化された時にはどのようになるか気になる所です。
映像の最後に登場する走行中の発泡シーン。
発砲時もほとんど揺動が見られないことから、弱装弾を使用していなかったとしたら強力な制動機能があるということになります。
以上のことから、試作車両は2色迷彩と単色迷彩の二つのパターンがあること、単色迷彩の場合はハブキャップの色が異なることが分かります。
試作車を何両も組み立てることは無いと思いますので、どちらのパターンで作るか悩むことになりそうです。