昨日の昼過ぎに発生した御嶽山の突然の噴火は、多数の犠牲者が出る災害となってしまいました。
私個人としては登山には全く興味がありませんが、登山を趣味としている親族も居ますので大変痛ましい出来事であると思います。
お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。
政府は非常事態対策本部を設置すると同時に即座に自衛隊が災害派遣され、地元の警察・消防と共に救助にあたっています。
噴火は29日現在も続いており、救助するにも徒歩で現場に向かう状態となっているようです。
噴火が続いていることから回転翼機は使えないかと思っていましたが、陸上自衛隊のUH-60JAが救助に投入されている映像が放映されていました。
通常の山岳救助などでは航空自衛隊のレスキュー部隊が対応しますが、今回は突然の災害に対する緊急派遣であったことから、とにかくすぐに動ける機材を投入したのかもしれません。
89式装甲戦闘車も災害派遣で送り込まれたようです。
純然たる戦闘車であることから、災害派遣に使用されたのはこれが初めてかもしれません。
89式装甲戦闘車は唯一の機甲師団である北海道の第七師団に配備されている車両ですが、本州では滝ヶ原駐屯地(富士教導団)と土浦駐屯地(武器学校)に教導団の装備として配備されています。
写真の車両は車体番号が「91-4074」であることから、富士教導団の所属車両であることが分かります。
89式装甲戦闘車は乗員3名+兵員7名が搭乗できることから、不整地走行を想定した兵員輸送車の代わりとして使用するのではないかと思われます。
兵員輸送車両は96式装輪装甲車を始めとして装輪車両ばかりですので、このような場合の運用には支障が出るのかもしれません。幸いにも来年度以降AAVP7が調達されますので、このような状況では活用できる可能性があると思います。
噴火が続いており、火山性ガスも出ているという報道もありますので、二次災害が発生せずに救助が進むことを祈ります。