アオシマの機動戦闘車制作の続き。
組立工程は以下のリンクにて解説しており、こちらも更新しました。
◇製作記 → リンクを開く
◇機体解説 → リンクを開く
仕上げの処理を進めます。
単色迷彩の難しいところは、仕上げ処理において如何に平面的な印象を与えない様に調整するかにあります。
基本的にはウォッシング・墨入れ・ウェザリングなどの段階を経て、凹凸を強調する方法を取ることになります。
まずは全体にエナメルのつや消しブラックを流して、ウォッシングと墨入れを行います。
この段階でデカールを張り、全体にラッカー塗料のつや消しクリアを吹き付けます。
この車体は試作車であるため、ウェザリングの工程で傷や剥げを書き込むことはそぐわないと思いますので、泥や埃の表現のみに留めて、凹凸を強調する方向で進めて行きます。
泥汚れと一言で言ってもいろいろな表現方法があることから、今回目指すのは走行時に巻き上げた砂埃と、搭乗者の昇降に伴う汚れとなります。
本年の総火演の際に撮影した87式偵察警戒車の写真では、前面装甲の傾斜面に付着している様な汚れを目指します。
足回りも同様の汚れを再現して行きますが、こちらは装輪車輌ならではの独特の汚れ方を見て取ることができます。
富士山麓は火山灰による汚れとなりますので、泥汚れを再現する場合にはもう少し茶系か黒系の色合いで再現することになります。