先日購入したMr.ウェザリングカラーを試してみました。

試験用の素材には先日塗装が完了した81式短SAM発射装置を使用します。

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施したい汚れはホコリ汚れとなりますので、使用する塗料はWC04 サンディウォッシュにしました。

溶剤と塗料がすぐに分離してしまいますが、瓶の中に玉が入っており軽く振るだけで撹拌できます。

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参考にした使用方法ではエアブラシで吹き付けるとありましたので真似してみました。

しかし、塗料の粒度が小さすぎるためかエアブラシから塗料が流れでてしまい、普通の塗料のようには吹きつけられません!

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全体に吹き付ける場合には問題は少ないのですが、部分的に吹き付けようとしても飛沫が飛び散り、写真のような斑模様になってしまいました。

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余剰な塗料の除去と引き伸ばしには専用のうすめ液を使用します。

この溶剤はさほど強くないことから、乾燥した塗料を完全に除去したい場合にはエナメル溶剤の方が適しているようです。

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溶剤に浸した綿棒で不要な箇所の塗料を剥がします。

この塗料の基本的な使い方は、塗料を乗せ、溶剤でぼかしたり剥がしたりしながら調整します。

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キャビンの下部に同様の処理を施します。

こちらは筆塗りでMr.ウェザリングカラーを乗せ、溶剤でぼかしながら調整しています。

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足回りの汚しが完成した状態。

油彩やエナメル塗料を使用した局所的に汚れが残る状態よりは、全体に薄く汚れが乗った状態を再現することに適した塗料であるように感じます。

塗料のボケ具合を制御できるため、足回りには汚れを乗せてケース類には汚れを付けないなど、メリハリを効かせることができます。

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基地祭などで目にすることができる陸上自衛隊の車両は足回りのみ埃をかぶった状態であることが多いため、これを再現するには良い塗料であると思います。

ただし、質量のある泥汚れなどは再現できませんので、タイヤや履帯に詰まった泥を再現するには別の手法が必要となります。