SAM-6 Gainfulの相棒的な存在といえば、ZSU-23-4 Shilkaになると思います。
この組み合わせは、第四次中東戦争においてエジプト軍がシナイ半島に構築した防空網で使われ、高空の対処はSAM-6 Gainful、低空の対処はZSU-23-4 Shilkaが担いました。
SAM-6 Gainfulはキット化に恵まれなかった車両ですが、ZSU-23-4 Shilkaも同様です。特にミニスケールではガレージキットでしか存在しません。
写真は個人輸入したARMO製のレジンキャストキットですが、車体や砲塔の造形は良いのですが、かなり大きなバリが残っている点と、砲身の歪みと足回りの構成の細かさが原因でお蔵入りしていました。
その様な中、TOXSO MODELが1/72スケールで製品化するとの情報が流れています。
海外のサイトではパッケージの写真まで公開されていますが、TOXSO MODELの公式サイトはもとより、実物の写真は一切見つかりませんでした。行きつけの模型店で確認をしたところ、どうやら昨年行われ欧州の模型ショーで製品化の発表が行われただけの様で、いつ発売になるかは未定だそうです。
SAM-6 Gainfulは後継車種の登場でほぼ退役してしまったようですが、ZSU-23-4 Shilkaは東欧諸国や中東諸国で未だ現役です。最近ではシリア内線において政府軍・非政府軍の両方で使用されていた様で、youtubeなどには稼動して発砲する様子の映像が多数公開されています。
シリア内線における市街で発砲するShilka
こちらは開けた平野で発砲するシーン
最初に登場する車体はシリア内線のものですが、途中から他の国と思われる射撃訓練映像に切り替わります。曳光弾を発射しているため、4連装機関砲の集弾状況が分かります。
情報を収集しながらTOXSO MODELのインジェクションキットが出て来るのを待とうと思います。