年度末進行の仕事で余裕がない状況が続いており、サイトの更新もままなりません。一応、問題は解決しましたので今月を乗り切れば少しは状況が良くなりそうです。

今年も仕事帰りに靖国神社で夜桜を見物してきました。今年は靖国神社創立150周年行事の工事でフェンスが張られており、花見に使えるスペースがほとんどありませんでした。

雨が降られたりと散々でしたが、一応目的は達成できました。

 

◆国際情勢

近隣諸国の国際的な緊張が高まっており、風雲急を告げる様な状況となっています。

国運をかけてNBC兵器と投射手段の開発を続ける北朝鮮は、直接的な戦端は開かずとも兵器の拡散の中心として警戒と制裁が行われてきました。しかし、朝鮮半島は大国に囲まれた半島という地政学的な要因により、朝鮮戦争後の体制維持を望む各国の思惑から冷戦期からの対立構図が変わることなく続いていました。

この均衡状況が動いた発端は、2017年3月7日に行われた北朝鮮による弾道ミサイル発射事案の際に発した「在日米軍基地を攻撃対象とする」との内容の声明でした。この事案では異なる箇所から発射された4発の弾道ミサイルが日本海のほぼ同じ位置に着弾し、射程のみならず命中精度も実戦配備レベルに達していることを示していました。

 

我が国の視点から見た場合、2016年12月17日の日露首脳会談により安倍首相とプーチン大統領の直接対話による関係改善に向けた協議が開始され、2017年1月20日に米大統領に就任したドナルド・J・トランプ大統領もロシアとの関係改善に舵を切りました。そして、2月11日には日米首脳会談にて安倍首相とはゴルフを活用した長時間の会談を設けた上で2月12日に行われた北朝鮮の弾道ミサイル投射に対しては二人揃って非難の会見を開き連携を確認しました。この段階で朝鮮半島に関係する3国は意思疎通が可能な状況を構築されました。

この後に発生したのが、前述の北朝鮮による「在日米軍基地を攻撃対象とする」とした表明でした。

残る周辺国はチャイナとなりますが、こちらは2017年4月6日に米支首脳会談を行いました。しかし、この米支首脳会談の夕食会の際に中近東に展開する米海軍艦からシリアの空軍基地に対する突然のミサイル攻撃が行われます。直接の口実はシリア軍が反政府勢力に対して化学兵器を使用したことに対する懲罰という理由でしたが、実際のところ本当にシリア政府が化学兵器を使用したのかは証拠が無い状況での攻撃でした。

この攻撃には様々な解釈が流れましたが、ロシアには事前通告を行った上で軍事的に価値の高いレーダー基地や駐留ロシア軍には被害を出さない巡航ミサイル(発射成功59発、失敗1発と言われています)による限定的な攻撃であったことから、表面上の理由はさておきアメリカとしては国家的な脅威ではないシリアを利用して国内外に現アメリカ政府の意思を表明するには大変都合の良い攻撃であったと考えられます。

この攻撃を告げられたチャイナの習近平国家主席はシリア攻撃に理解を示したと公表され、期せずNBC兵器を使用する国に対する予防攻撃を黙認する姿勢を表明結果となりました。(その後、チャイナ政府は一応文句を言った様です)

 

そして4月15日~16日の週末、最初の緊張状態となりました。これは、北朝鮮の国内事情として15日が故主席の生誕記念日であったため、弾道ミサイルの発射が行われるのではないかとの推測によるものでした。15日は軍事パレードのみでしたが、16日未明に弾道ミサイルを発射するも直後に爆発し失敗したとの報道が流れています。4月13日に行われた弾道ミサイルの発射も16日と同様に発射直後に空中分解しており、2度連続で発射に失敗したことになります。しかし、これは過去の発射実績から考えると如何にも不自然であり、何らかの外的要因があるようにも感がられます。

アメリカ軍では弾道ミサイル迎撃の技術開発を進めており、メガワット級の酸素-ヨウ素化学レーザー(COIL)を航空機に搭載して弾道ミサイルの上昇段階で撃墜するAL-1やサイバー手段(侵入やコンピュータウィルスによる改竄や暴走の誘発)による妨害も研究されていると言われています。

AL-1機首部分

 

この週末の危機はひとまず回避された様ですが、緊張状態は続いていますので引き続き警戒が必要な状況です。特に我が国は極東に展開するアメリカ軍の兵站拠点であると共に策源地としての機能も持ちます。このため、戦端が開かれる前後で弾道ミサイルの攻撃や攪乱工作の対象となりますので、他人事では済まないのが現実であると考えます。

 

世は剣呑、仕事は多忙をありますが、空き時間でこれまでと趣向の違うものを作ってみました。

ベースは食玩、少し手を入れて墨入れをしただけですが結構様になっています。あとはデカールを適当に張って仕上げ様かと考えています。