◆第48回衆議院議員総選挙
投票日から1週間程度が過ぎ、勢力も確定しましたので雑感を述べます。今回の選挙の結果、確定した衆議院の議席数は以下の様になっています。
1998年に選挙権を得てから20年近く政治を眺めてきましたが、どうにもマスコミが声高に叫んでいる内容と現実が異なるように感じています。まずは客観的な数値から評価するのが適切かと思いますので、2000年以降の衆議院議員選挙結果をWikipediaから抜いてみました。
議席数が2012年までは480議席、2014年は475議席、2017年は465議席と減少していますので、議席数で単純に比較すると若干見誤ると思います。そこで、百分率で議席数を見てみることにしました。
マスコミでは悲喜交々騒いでいますが、割合で考えた場合には2012年以降の自公与党側の比率は実は変わっていません。
2005年(いわゆる郵政選挙)と2009年(いわゆる政権交代選挙)は特異点となっていますので考慮から外すとして、10年スパンで見た場合には2003年までと2012年以降を比べると自公政権側は10%強の勢力拡大していて、近年は70%弱を占めていることが分かります。残り30%の内、15%は極左反日層(2~3%は共産主義者、12%程度が反日主義者)、残り15%は判官贔屓の浮動層と見て良いかと思います。
今回の選挙は国内情勢が良くない状況にも関わらず国際情勢の悪化を想定した突然の衆院解散でしたが、70%の支持を維持できた点では与党側の勝利であることには変わりはないと思います。
◆マスコミ報道の違和感
この図は産経新聞社の選挙特番サイトから抜いてきた画像です。投票結果の数値は良いとして、公示前として掲載している数値には疑義がありました。
こちらの図は9月28日付の時事通信社のサイトから抜いてきた画像です。
【図解・政治】衆院選2017・衆院解散時の党派別勢力(2017年9月)
選挙になると離党したり寝返ったりする人が出てきますので人数に変化が出るのは仕方がないのですが、少なくとも先の国会を運営していたこちらの議席数と選挙結果を比べる方が公平でしょう。
結論は変わらず、与党は勢力維持、野党はバラバラに分かれた上に弱小化ということで良いかと思われます。
◆戦時内閣
選挙が終わり議会の7割を与党が抑えたことで、まずは戦時内閣として体制を敷くことができる状況になったと思います。
新政権の最初の大仕事は11月5日~7日までのアメリカ大統領の訪日になります。
周辺国が不穏な情勢での公式実務訪問賓客(国公賓に準じた待遇)の訪日となりますので、かなりの警戒態勢を敷いた上での対応になると思われます。