先日入手した1/72スケールの98式多足戦闘指揮レイバーを組み立て始めました。

パーツの合いが良いため、各関節に真鍮線で軸を入れただけで自立できる状態に仮組みできました。

各所にそれなりのデティールが施されていますが、AFVを作ってきた目から見ると改善の余地が多々ある様に感じます。

正解がある訳ではない架空の兵器ですので、眺めながら想像力を働かせて手を入れる箇所を考えてゆきます。

大きさの比較。

ほぼ同スケールと思われるリボルテックの99式空挺レイバーと並べてみます。98式多足戦闘指揮レイバーは人型ではない分だけ車高は低くなりますが、脚が広がる形状をしている関係から正面面積は大きくなっています。

折角同じスケールなので、現用兵器とも比べてみました。まずは10式戦車との比較です。

6脚が全体を大きく見せていますが、脚を外して本体のみで比較すると以下の様になります。

本体の寸法は10式戦車の2/3程度となります。

続いて、16式機動戦闘車との比較です。

16式機動戦闘車は10式戦車よりも車高が高いのですが、こちらと比べても脚の広がりにより機体は大きく見えます。

本体のみ比べると10式戦車と同様に全長は2/3程度の寸法になります。

総じて現用の車両よりも小さくデザインされていることから、82式指揮通信車と比べてみました。

こちらはほぼ同じ寸法であることが分かります。

98式多足戦闘指揮レイバーは1992年公開の映画に向けてデザインされた機体となりますので、1980年代半ばから配備が進められていた6輪装甲車シリーズのサイズを参考にしている可能性があるかと思われます。特に砲塔の寸法や武装の組み合わせなどから、87式偵察警戒車辺りがデザインの基になっているのではないかと推測されます。