青島文化教材のミリタリーモデルシリーズに96式装輪装甲車B型「即応機動連隊」が追加されます。

陸上自衛隊 96式装輪装甲車B型「即応機動連隊」

 

同シリーズでは久々の新金型のキットとなります。

1/72スケールではガレージキットや塗装済み完成品としては製品化されていましたが、インジェクションキットでは今回が初となります。

96式装輪装甲車は、兵員輸送用の装軌式装甲車の後継として陸上自衛隊で採用された8輪装甲車になります。80年代には6輪装甲車のシリーズが採用されていますが、これらは非兵員輸送用の車両でした。このため、兵員輸送用としては初の装輪装甲車となりました。

1996年の調達開始から20年余りの期間で400輌弱の台数が調達され、全国の普通科連隊や即応機動連隊に配備されています。

バリエーションとしては、96式40mm擲弾銃を装備するA型、12.7mm重機関銃を装備するB型、イラク派遣時に使用された改修型、大口径機関銃に対応する増加装甲を設けたII型が採用されています。

本来はこのシャーシを元に用途に応じたバリエーション展開が予定されいたそうですが、陸上自衛隊で採用されている他の8輪式装甲車(にNBC偵察車と16式機動戦闘車)は派生型ではなく、全て個別に開発されたものとなります。

NBC偵察車(第46回木更津航空祭)

16式機動戦闘車(DSEI Japan 2019)

これらの車種は96式装輪装甲車の開発から15年以上の期間が開いてしまっていたため、派生型とはならずに再設計されたものとなりました。

三菱重工業製機動装甲車(DSEI Japan 2019)

2020年の段階では後継車種の選定が進められていますが、96式装輪装甲車の系譜とは異なる車種で検討が進められています。

検討対象の中には16式機動戦闘車の原型となった三菱重工製の機動装甲車が上がっていますので、こちらが採用されれば96式装輪装甲車では見て果てぬ夢であった8輪装甲車のシリーズ化が実現するかもしれません。