フジミの1/72ミリタリーシリーズの1/2t トラックの派生型作成の仕上げとして、汚れ塗装を行います。
自衛隊所属の車両作成では、実例が無いことから汚れ塗装は抑えめで行ってきました。今回は汚れた事例の写真も手に入ったことから、従来よりは入念に汚れ塗装を行いました。
汚れの下地としてMr.ウェザリングカラーのサンディウォッシュを使用します。汚れの基本は足回りとなりますので、乾燥した土埃汚れを意識して色を乗せていきます。
今回は久しぶりに粒子表現も乗せることにしました。
MIG productionsのピグメント(P037 Gulf War Sand)を使用します。今回は合わせて使うMr.ウェザリングカラーの薄め液で溶いて使用することにしました。
足回り全体に溶いたピグメントを乗せます。
少し乾いた状態で、筆で余剰部分を落としつつ全体に薄く伸ばします。
ピグメントの定着も兼ねて、Mr.ウェザリングカラーのグレイッシュブラウンを薄めに流します。
陸上自衛隊のソフトスキンの中では半ツヤ塗装と艶なしの部位が共存している状態が発生します。このため、艶消し・半艶・艶ありのどのオーバーコートとも合致しないことから仕上げの定着では悩むことになります。
今回は仕上げ方法の結論が出ませんでしたので、オーバーコートなしで仕上げることにしました。
本来は銃手の隊員も乗せたいところでしたが、改造のベースに使える適当な素材が無かったことから諦めました。適合する素体が手に入ることがあれば、この部分のみ追加工作を行いたいと考えています。
コメント 2件
kleinpanzer のコメント:
2020年5月4日
ご無沙汰しております。
弊サイトへのコメント有難うございます。非常事態宣言が延長されることになり、なかなか先の展望が難しい状態が続いていますね。このGWは巣籠状態ですので、製作作業を進める良い機会だと考えるようにしています。
さて、73式小型トラックの完成、おめでとうございます。リアルな汚しが加わり、素晴らし仕上がりですね。現用車両は駐屯地等で「きれいな」状態で目にすることが多いわけですが、やはりこうした車両はフィギュアが乗り、悪路を走破している感じが一番だと思います。
管理人 のコメント:
2020年5月5日
kleinpanzerさん
コメントありがとうございます。
この状態が1ヶ月程度で済むことはないだろうとは思いましたので、順当な延長なのかなと考えています。
インドア派の私としては政府公認の引き篭もり生活を継続できるので、累積していた宿題を片付けながらストレスなく過ごせています。
今回は従来よりは汚し塗装に手間を掛けましたが、実際の汚れ具合が分かる資料が少ないことから想像で補完している部分が多分にあります。
最近な同じ車両を繰り返し作ることが多いのですが、塗装表現を少しずつ変えて作ってみる方法も面白いと思います。