連休が終わりましたが、有休消化を兼ねてまだ休みを取っています。

今年の上期は本業の業績が壊滅的な状況であることから、その皺寄せが下期に来ることが想定されますので、今の内に消化しておかないと後々問題になるかなと考えています。(本業では、当年度付与分の有休を消化しないと始末書モノになります)

新宿の某所へ外出したのですが、午後3時頃の新宿駅南口のバスターミナル周辺は閑散としていました。普段は道が見えないくらい人が集まるところですが、高速バスなどは運休もあるようですのでまばらにいる程度でした。

折角の外出ということで帰りの経路を少し変えて、行きつけの模型屋へ寄って来ました。

新作の予約依頼と、先日存在に気がついた海上自衛隊の化学消防車のキットを購入して来ました。

これはハセガワのサイエンスワールドというブランドの製品群の一つです。以前に陸自・空自用の化学消防車が製品化され、今回は海自モデルが限定生産されたとのことでした。

この車両はオーストリア製の化学消防車で、自衛隊の他にも空港などでも使用されているそうです。

以前に木更津駐屯地祭で実車を見たことがあり、国産車には無い独特のデザインが目を引きました。

解説文では、陸自モデルと海自モデルではマーキング以外にも車体後部の構造にも違いがあるとのことでした。具体的な内容が書かれていませんでしたので、インストを比べてみました。

左が陸自モデル、右が海自モデルとなります。エンジンルーム上部の形状と、背面の梯子の形状に差異がある様です。

実車の色に合わせた成型色とデカールで仕上げることもできる作りとなっていますが、色合い的にはやはりしっかりと塗装をしたほうが良さそうです。塗装日和な季節ではありますが、家人も在宅であることから塗装作業を行えるタイミングを掴むことが難しく、作成はもうしばらく先になりそうです。

 

以下、模型とは関係無いので興味の無い方は読み飛ばしてください。

武漢肺炎をもたらしたウィルス禍(SARS-CoV-2)の影響で、国内でも緊急事態宣言の延長が決まりました。様々な影響を受けている方には申し訳ありませんが、本業は完全にリモートワークで対応ができており、かつ通勤の負担も減ったことから、私個人としては深刻な事態には至っていません。ただし、新規案件の獲得が難しい状況下にはありますので、下期の盛り返しに失敗すると組織の人員を維持する原資が不足する可能性があり、深刻な問題に発展する可能性もあると考えています。

その様な前提で、現在の我が国の対応状況について雑感を書いてみます。

 

まず総論として、我が国の対処は初動に遅れは見られましたが概ね作戦通りに進行しており、他の国と比べても格段に良い対応ができていると感じています。

この根拠として、1月末に政府より公表された以下の図があります。

政府が策定している感染症対策の概要を示した図となっており、基本的には突発的なピークを抑制して医療崩壊を防ぐ代わりに、感染症の継続期間は延びることを示しています。

原本が何処にあるのかが分からないのですが、私が最初にこの図を目にした1月末の段階での説明では、この方針は昨年の時点で策定されており、最新の感染症研究の成果を汲み取って作成されたものであるとのことでした。

では、実際の推移と予測曲線がどの様になっているかは以下の図が詳しいと思います。

この図は、嘉悦大学の高橋洋一教授が作成し、ネット配信で公開している図となります。

黒の実線が公開されている感染者数の推移、赤の破線が高橋教授が引いた予測曲線となります。

この図を元に状況を追って来ましたが、当初は3月15日あたりで予測が外れ、4月のピークが来てしまいました。

その原因として考えられているのが、3月11日に海外から国内への入国規制が施行されることに対して帰国ラッシュが発生し、欧米から強毒化したウィルスが持ち込まれたとの説があり、これは時間経過や発生状況から妥当性があると思われます。

この様な視点で考えると、チャイナから侵入した第一波は2月でやり過ごせましたが、欧米から侵入した第二波が3月半ば~4月の感染者の増加を起こしたと考えられます。このため、チャイナからの入国規制が遅かったことよりは、欧米からの入国規制が遅れたことの方が問題であると同時に、国外の同胞を棄民するが如く入国制限を行うことの難しさ(そして、倫理的な問題)を考えさせられます。

 

国内だけを見ていても実態がわかりませんので、海外の感染者数の増加曲線と比較してみると全体の推移と我が国における推移が分かり易くなります。

人口あたりの新型コロナウイルス感染者数の推移【国別】 (出典:https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/?kw=japan)

この対数グラフの比較対象として、世界最大の被害を受けたアメリカ(緑)、次いで死者の多いイギリス(黄緑)、感染抑止をしない判断をしたスェーデン(青)、そして実はやばいことになっていと噂のトルコ(茶)を選択してみました。

一目瞭然、我が国は感染者数が増加してはいても、速度を抑制できており、壊滅的なペースで増加することは避けることができています。

 

急激なペースで感染症が拡大することは、医療資源の枯渇やパニックの発生、物流やインフラが被害を受けることによる物資不足などに繋がり、感染症そのものによる死者よりも感染症関連死とも言える副次的原因による死者の増加が発生することになります。

故に、ピークを遅らせて医療資源を守ると同時に、長期化することによる国民慣れと冷静な対応を促すことが、社会的に見た場合の感染症対策としては重要であると考えます。

以上を踏まえ、現在の我が国のウィルス禍対応の進捗は予定通り・作戦通りに進行しており、かつピークを遅らせ死者数を抑制するという目的を果たしていると思われます。