Armoryの1/72 M45 “Meat Chopper”を航空自衛隊のM55 12.7mm 四連装対空機関銃架として作成します。
着手にあたり、まずはリサーチから。航空自衛隊のM55は、本来はM16 対空自走砲に搭載されていた12.7mm 四連装対空機関銃架を取り外して、駐屯地の対空装備して再利用した機材となります。
しかし、VADS(Vulcan Air Defense System)の採用に伴い現在はほぼ退役状態となっており、公開情報ではほぼ資料が無いという状況です。
ネットで情報を探していた際に見つけた、宮崎県の航空自衛隊 高畑山分屯基地で公開された際の動画が今回の作成における重要な資料となります。
可動域や射撃時の運用方法などはこの動画で分かりますが、装備としての基本構造については片面からの撮影であるため不明な点があります。M55が開発されたのは第二次大戦期であり、その後の朝鮮戦争やベトナム戦争で使用されましたので当時の資料は潤沢に手に入りました。
この写真は朝鮮戦争の頃のものではないかと思われます。地上に固定した場合のジャッキの形状が分かります。
こちらはM45/M55の資料と思われる図です。転輪の変形機構や銃架の構造も読み取れます。
こちらは現代、おそらくリストアされたM55です。転輪を取り外した状態や構造はこれで分かりました。
銃架のパーツを組み立てます。キットには含まれていないパーツはインストの指示に従い金属材で自作する必要があります。
銃架の基部は転輪を外した状態で再現するため、パーツの形状を一部作り変えます。固定用のジャッキは移動状態を再現する形状となっていましたので、形状を変えて取り付けます。
パーツの精度はそこそこですが、稼働する銃架部分はパーツのすり合わせが必要となります。