IBG ModelsのIV号戦車D型を作ります。
この製品はThe World at Warシリーズの一つとなります。

ランナー4枚で構成されており、主要なパーツを切り出すと写真のような状態となります。

車体上面はD型の熱帯仕様(TP)の特徴である、機関室の換気口が再現されています。

車体は箱型の一体成形で再現されています。車体側面のリベットまで再現されており、簡易キットとは言い切れないクオリティになっています。

砲塔の彫刻はかなり正確に再現されていますが、フックなどの突起部は流石に再現はできていません。外部装備品は適度に別パーツ化されています。

パーツの切り出しから組み立てまで小一時間で完了します。細かいパーツを取り付ける前に少し手を入れようと考えています。

足回りや機関室側面の給気口の形状など、D型固有の特徴は再現されています。

初期のIV号戦車に見られる、前面装甲や車体下部の曲面も再現されています。1/76スケールのインジェクションキットでこれらを再現した製品はこれが初めてかもしれません。

A型~D型は近い形状をしていますが、情報が少ないこともあり細部の形状がわかりません。第二次大戦中のドイツ戦車を作り込むには、写真を読み解くよりは専門の解析書籍を参考にすることが早道になります。

このような場合に使用できる最高の資料として、大日本絵画の「ACHTUNG PANZER」があります。初版は1990年代ということもあり入手性が悪い中、中古ですが第3集 IV号戦車編を入手しました。

特徴的な点がイラストで表現されており、ポイントを絞った改造を行う際の参考にすることができます。

次はこの資料を参考に少し作り込みを行う方向で進みます。