IBG ModelsのIV号戦車D型を作ります。
この製品はThe World at Warシリーズの一つとなります。
ランナー4枚で構成されており、主要なパーツを切り出すと写真のような状態となります。
車体上面はD型の熱帯仕様(TP)の特徴である、機関室の換気口が再現されています。
車体は箱型の一体成形で再現されています。車体側面のリベットまで再現されており、簡易キットとは言い切れないクオリティになっています。
砲塔の彫刻はかなり正確に再現されていますが、フックなどの突起部は流石に再現はできていません。外部装備品は適度に別パーツ化されています。
パーツの切り出しから組み立てまで小一時間で完了します。細かいパーツを取り付ける前に少し手を入れようと考えています。
足回りや機関室側面の給気口の形状など、D型固有の特徴は再現されています。
初期のIV号戦車に見られる、前面装甲や車体下部の曲面も再現されています。1/76スケールのインジェクションキットでこれらを再現した製品はこれが初めてかもしれません。
A型~D型は近い形状をしていますが、情報が少ないこともあり細部の形状がわかりません。第二次大戦中のドイツ戦車を作り込むには、写真を読み解くよりは専門の解析書籍を参考にすることが早道になります。
このような場合に使用できる最高の資料として、大日本絵画の「ACHTUNG PANZER」があります。初版は1990年代ということもあり入手性が悪い中、中古ですが第3集 IV号戦車編を入手しました。
特徴的な点がイラストで表現されており、ポイントを絞った改造を行う際の参考にすることができます。
次はこの資料を参考に少し作り込みを行う方向で進みます。
コメント 2件
kleinpanzer のコメント:
2020年11月22日
IBGのIV号D型よい感じですね。なによりt_takeさんの久方ぶりのWWIIアイテムに感動です!
World@Warシリーズは、私の方でもIII号のマイナータイプをカバーしてくれるシリーズで愛用していますが、スケールがまちまちなのですね。驚きました。今後も自衛隊シリーズと並行して是非続きを見せて下さい。
先日頂いたコメントを受けて、オイとマウスを比較してみました。オイが1/72、マウスが1/76ですので単純比較は出来ませんが、やはりオイの方が巨大だと思います。ご照覧下さい。
管理人 のコメント:
2020年11月23日
kleinpanzerさん
コメントありがとうございます。
World at WarのIV号戦車シリーズが全て揃いましたので、これを期に一気に作ってしまおうと考えて作り始めました。
WWIIのドイツ車を作るのは実に10年ぶりくらいになりますが、実際に手を動かしてみると改修ポイントと工作方法は覚えているもので、正味3日位で組み立てが終わりました。
オイ車とマウスの比較、ありがとうございます。
スケールの違いを加味するとして、オイ車も多砲塔でなければマウスと同等位の体積になりそうな雰囲気ですね。
オイ車は従来設計を大型化した様な印象を受けますが、マウスは150t超えの重量を動かすための専用設計という趣があるため、大重量を動かす設計の経験値の差が出ているように思いました。