IBG ModelsのIV号戦車D型(熱帯地仕様)の作り込みを行います。

今回はIV号戦車シリーズを作る流れの一つとなりますので、過度な作り込みは行わずに特徴的なポイントのみ手を入れます。

 

IV号戦車 D型(熱帯地仕様)は、DAK(ドイツ アフリカ軍団)向けの専用モデルで、D型から30両程度、E型から10両程度が同仕様に改修されたとされています。主に機関室の発熱対策が取られた程度となっており、さほど大掛かりな改修が施されたわけではありません。

DAKでは現地改修した車両が多く見られ、特に車外装備品の取り付け方は欧州戦線では見られないスタイルのものがあります。

今回は、機関室側面の転輪ラック増設程度の再現に留めて手を入れていきます。

 

まずはミニスケールモデルの定番改修である、把手を金属線で再現します。現用車両と比べると把手の数が圧倒的に少ないため、砲塔2箇所と機関室1箇所のみとなります。

予備転輪をどこから調達するか悩みましたが、作りかけで放置していたAirFixのIV号戦車のキットから調達することにしました。転輪ラックは真鍮線を曲げ加工して作成しています。

転輪ラックは車体に食い込む形状とすることで、取り付け後に角度の調整ができる様にしています。転輪の形状に合わせて加工していますので、噛み合わせには問題はありません。

D型から機関室とフェンダーの間にある吸気口にカバーが取り付けられるようになります。これを再現するため、金属板からパネルを切り出しました。

本来は吸気口毎にパネルは分離していますが、そこまで再現する手間が見合わないため一枚のパネルで再現しました。

機関室背面の装甲板はボルト止めされているため、これを再現します。機関室のパーツ構成の関係で発生する隙間を埋め、ボルト固定場所に加工して金属線を埋め込み凸モールドを再現します。

エンジン用マフラーの形状は良好ですが、車体と接合方法が一部再現されていませんでしたので材でプラ材で手を入れます。

砲塔と車体の側面にあるクレーン用のフックを再現します。金属線をL字加工した上で潰して平面を作り、所定箇所に埋め込んでいます。

転輪ラックと吸気口カバーを取り付けた関係で、一部の車外装備品の取り付け位置を移動させています。車外装備品自体も立体感が無い箇所には少々手を入れました。

照明系の装備はキットの形状が良好であるため、ほぼそのまま使用します。前照灯は最終工程でクリアパーツ化するため、ライト部分をくり抜きました。

正味3日程度の作り込みで組み立ては完了としました。

   

他の制作が進むまでは塗装待ちとなります。