現用ロシア軍の迷彩についての考察の続きです。

迷彩の基本色となる緑色は濃緑色系と黄褐色系の2種類が使われています。様々な車両の写真を見ていると、黄褐色系に2色迷彩が施されたパターンと濃緑色でも3色迷彩が施されているパターンがあるようです。写真映りの関係から濃緑色の色合いが分かりにくく、用意した塗料との適合性がよく分かりません。

試みとして迷彩パターンのサンプルを作ってみました。ラッカー系とアクリル系の組み合わせには問題がなく、重ね合わせの際の塗料の溶融もありませんでした。

部分塗装では全体像が見えないことから、塗装の練習も兼ねてもう少し踏み込んだテストをしてみることにします。テスト用の素材としては、組み立てが完了したまま放置していたTOS-1Aと2K12を使うことにしました。

ロシア軍に配備されている重火力投射システムTOS-1Aは幾つかの塗装パターンがあるようです。この4葉で使用されている濃緑色はすべて異なる色に見えますので、まずは手元にある塗料がどの写真に近いのかを確認してみます。

続いて2K12迷彩パターンを確認してみました。1960年代末に配備された車両であることから後継車両(ツングースカ)の開発に伴いロシア軍では予備役の様な役割となっているため、手に入る写真は退役済みの車両かロシア以外で現役の車両に限られました。

ロシアに残されている車両の多くは黄褐色系の単色迷彩、誘導弾は濃緑色という組み合わせが多いようです。

これらの情報を踏まえ、2K12は黄褐色、TOS-1Aは濃緑色を吹いてみました。

全体に吹いてみると黄褐色は写真の色合いにかなり近いことが分かります。濃緑色は色合い的に明るすぎる印象があり、現用車両の色合いと言うよりは第二次大戦中のソ連戦車に見られた色合いに近いように感じます。しかし、TOS-1Aの写真の中で濃緑色単色迷彩の色合いには近いことから、この緑色に近い傾向の色は現在でも使われている可能性があるようです。

以上の結果から、今回用意した塗料をそのまま使用した場合には、黄褐色をベースとした迷彩は実車に近い色合いを再現できるようです。