2014年に作り込みを行い、塗装前の段階で放置していたTOS-1Aの塗装を行います。組み立てが終わった状態で7年放置していましたが、 2K22 Tunguskaに施す迷彩の習作として仕上げることにしました。
まずは、TOS-1Aの塗装に関するリサーチを行います。TOS-1Aはロシア軍が各地域紛争に展開させたのみならず、近年ではイラクに供与してISの拠点制圧にも使用されました。
ロシアにおける配備数が20両に満たないためメディアに露出する個体が限られていますが、その中でも最も有名と思われる個体です。写真が暗いため正しい色が分かりませんが、太陽光下での写真では黄褐色と灰褐色、黒色の三色迷彩であることが分かります。
こちらもロシア軍所属の三色迷彩ですが、灰褐色の配分が多いパターンとなります。
こちらもロシア軍所属の単色迷彩と砂漠迷彩のバージョンとなります。砂漠迷彩は展示会用に見られるパターンであるため、実戦に投入されるものではないかも知れません。
こちらは所属不明の車体です。塗装のパターンもロシア軍とは異なる緑色系の迷彩となります。
左はイラクへ供与された車両、右はサウジアラビアに車両と思われます。共に砂漠迷彩ですが迷彩パターンは随分異なります。
今回は最初の最も有名な個体の塗装を再現します。基本色はモデルカステンのロシア戦車職2を使用します。
正面・左右から撮影された写真がありますので、これを参考に灰褐色を筆塗りで当たりを付けます。
次につや消しの黒で迷彩を重ねます。実車の迷彩パターンは黒の上に灰褐色が乗せられている箇所と逆の箇所が混在しているため、この二色を交互に塗り重ねながらバランスを取って行きます。