24日のパラリンピック開幕日に、ブルーインパルスの飛行展示を見ることが出来ました。
当日は曇り空でしたので写真写りが悪いのですが、色付きのスモークまで視認できます。オリンピック開幕の際とは異なるコースで飛行しましたので、視認できる時間は前回よりも短い間でした。
◆アフガニスタン情勢
2001年の9.11テロを端緒に始まったアフガニスタン紛争により成立したアフガニスタン・イスラム共和国が8月15日に崩壊、ターリバーン勢力により全土が掌握される事態に至りました。
2020年2月の段階でアメリカ軍の撤収が合意されて準備が進められていました。2021年4月に9月11日に完全撤退させると突然発表され、急ピッチで撤退が進められていましたが、急速な撤退により発生した軍事的空白を埋める形でターリバーン勢力が急拡大したため、対抗できなくなったアフガニスタン・イスラム共和国政府が崩壊、大統領は国外に脱出したことで現地は大混乱に陥っている様です。
かかる事態を受け、我が国の政府からは法人並びに現地協力者の脱出を支援するため、C-2及びC-130H輸送機と中央即応連隊が現地に派遣されました。
中央即応連隊には装甲化された輸送防護車が配備されており、こちらをC-2で空輸したとの情報が出ています。この車両は2013年にアルジェリアで発生した邦人誘拐・殺害事件の際に現地に送れる有効な装備がなかったことから配備されたものとなります。
ただし、今回はアメリカ軍が掌握しているカブール空港内でしか活動できず、撤退期限が目前に迫っていることから実際に使用する機会が生まれるかは分かりません。しかし、何が起きるか先読みが不可能な現場においては、想定しうる限り必要な装備を現地に送ることで不測の事態に対処することとなりますで、使わずに済めばその方が良いと思います。
現地では空港周辺で戦闘が発生したとの報道もあり、要退避者が空港に辿り着けない事態に発展している様です。撤退戦の難しさは歴史において語られることですが、現場の混乱や移動手段の確保などを考えますと難しさの理由がよく分かります。
先の大戦終結後、大陸や南方からの引き上げに年単位での時間が必要となり、かつ多大な犠牲が出た理由もこの様な混乱によるものであったのかも知れません。来る大陸の動乱においても同様の事態の発生が想定されることから、現地要員の数と所在の把握、事前の撤退がどこまで進められるかで明暗が分かれることになると思わます。
◆東支那海情勢
香港における民主政崩壊に端を発した東シナ海の情勢緊迫に備え、イギリス海軍の空母打撃群が我が国の近海に達し、海上自衛隊との共同訓練を行っています。この艦隊にはアメリカ・オランダの艦船も参加しており、イギリスを中心としたNATO艦隊の様相を呈しています。
かつて我が国は外交的失敗により、いわゆるABCD包囲網(アメリカ合衆国(America)、イギリス(Britain)、中国(China)、オランダ(Dutch))により孤立する事態に至り、隣接する同盟国が無い状況で大戦に至り大敗を喫しました。
今現在起きている状況はこれがひっくり返った状況とも捉えることができ、対中国(China)の観点から、ABDJ包囲網(アメリカ合衆国(America)、イギリス(Britain)、オランダ(Dutch)、日本(Japan))となりつつあります。更に台湾・ベトナム・オーストラリア・インドとの連携も深めており、状況的には先の大戦における失敗を回避出来ている様に思われます。
空母打撃群の一部艦艇は既に我が国内に寄港したようですが、空母自体の寄港は9月に行われる見通しだそうです。空母は横須賀、他の艦艇は横須賀と呉に分散するそうですので、チャンスがあれば見に行きたいものです。