Dragon Modelsから1/72スケールのブッシュマスターがリリースされましたので、これを元に陸上自衛隊が装備している輸送防護車を作ります。

ブッシュマスターはオーストラリア陸軍仕様とイギリス軍SAS仕様の2種類が製品化されていますが、発注ミスから両方とも購入することになってしまいました。折角ですので、まずはキットの違いを確認しました。

オーストラリア陸軍仕様は基本型と言える構造を再現しています。塗装パターンがいくつか示されており、オーストラリア軍ならではのカンガルーのマーキングが含まれていました。

イギリス軍SAS仕様では、シリアやイラクで使用された際のモデルを再現しています。インストでは砂漠での利用に合わせた単色迷彩が示されています。

車体のパーツはどちらも共通となっていて、装備品分も含めた一体成型の上部と底面分を張り合わせる構造となります。

車体側面のカーゴ部分は仕様に合わせて変更できるパーツ分割となっていました。車体上部と背面のハッチは別パーツとなっており、開放状態を再現出来るようになっていますが、内装のパーツは申し訳程度の造形となりますので、ハッチを開けた状態を再現する場合には苦労することになりそうです。

ガラス部分を再現する透明パーツは付属していますが、灯火関連はクリアパーツではありませんので、再現方法を考える必要があります。

タイヤは軟質樹脂製、更にフロントガラスのワイパーを再現するためのエッチングパーツも付属しています。

SAS仕様では、装甲が強化された側面・背面を再現するためのパーツが付属しています。

デカールの構成は随分と異なります。汎用性を考えるとオーストラリア陸軍仕様に分がありますので、陸自仕様を作る場合にはこちらのキットがおすすめとなります。

まずはキットの素性は把握しましたので、これを陸上自衛隊仕様に改造するためのポイントを考えています。