10月はあっという間に終わってしまい、今年も残すところあと2ヶ月となりました。
前半は第二四半期から継続する仕事の片付け、後半は飛び入りで来た講演業務を片付けて第三四半期に向けた仕込みに忙殺される状況でしたが、月の真ん中で遅い夏季休暇を取り富山へ行楽に行ってきました。
北陸地方へ赴くのは、2010年に金沢へ行楽に行って以来となります。なかなか仕事で行く機会もありませんので、この様なタイミングでしか行けない場所となります。
数年前に富山湾の地形的な関係で魚介の質が高いという話を聞き、それは是非とも堪能したいということで昨年のGo Toキャンペーンを狙って仕込んでいましたが、行く前にGo Toキャンペーンが止められてしまい頓挫しました。今年は8月の情勢から10月~11月は抑制ムードがなくなると読み、夏の時点で予約を入れて行事ができました。
富山は季節により旬の魚介が変わりますが、10月は紅ズワイガニのシーズンということで昼競りの見物と合わせて堪能してきました。競り場では、床一面に水揚げされた紅ズワイガニが並んでおり、なかなか壮観な風景となっていました。
ズワイガニは水揚げ時には褐色、茹でると赤くなるのですが、富山の紅ズワイガニは水深の深い所に生息しており水揚げ時から紅いそうです。(理由は不明とのこと)水産資源保護の観点から、サイズの小さいものやメスの個体は捕獲してもリリースしているそうです。
競り落とされた紅ズワイガニを丸ごと茹で、一人一杯を楽しめるというなかなか豪快な楽しみ方になります。流石にコレが丸ごと出てきたときは何処から手を付けたものか悩みましたが、食堂の店員さんが懇切丁寧に食べ方を指南してくれました。
富山市内も観光ができる箇所がいくつもあり、地方都市ならではの楽しみ方ができます。
定番の古跡巡りとして富山城にも行ってみました。城郭自体は近年観光用に作られたものとなっていましたが、中は郷土資料館となっており展示物が充実しています。
一部の石垣は江戸時代頃のものが残っており、金沢の偕楽園(金沢城跡)にある石垣とも共通した工法が見られました。歴史的には、富山城よりも長岡城の方がこの地域の政治の中心であった時代が長いそうで、歴史的な文物は少なく感じました。
日本海に面していることもあり、富山湾の景観はなかなかのものでした。
富山~氷見間を電車で移動し、途中の雨晴で下車すると日本海をまたいで立山連峰を見ることができます。
反対側には、日本海をまたいで能登半島を望むことができます。富山湾という独特の地形が生み出す景観は他の地域では類似するものがありませんので、独特のものであると思います。
10月は多忙であったこともあり作りかけの模型はほとんど手を付けられませんでしたが、半年ほど前に気まぐれで発注したガンプラが納品されましたので組み立ててみました。
元々収集癖があるため、手を出したらヤバいと感じていて大きなスケールのガンプラは控えていました。どういう心境で発注したのかは既に失念しましたが、何かの勢いでRG 1/144スケールの量産型ズゴックを発注していました。
素組、未塗装、マーキングとスミ入れのみ(後でつや消しのトップコートを吹くかも)で組み立てて見ました。組立はパーツの下処理含めて3時間程度で終わり、あとはゆっくりスミ入れとマーキング用のシールを貼りました。
このサイズのガンプラを作るのは20年ぶりくらいになりますが、模型としての進化度合いは凄まじく、どうやって整形しているのか謎の内部フレームに装甲を組み付けていく要領で形になります。
この構造故か可動域がとんでもない事になっており、更に可動に合わせて装甲がスライドするなど、普段作っているスケールモデルでは考えられない構造の立体物となっていました。
RG(リアルグレード)というクラスは2010年から製品が出てきたシリーズとのことで、内部のフレーム構造については融点の異なるプラスチックの多重成形で作られているそうです。パーツもバリや合わせ目が分かり難い設計になっているため、パーツ毎の成形の苦労が無くサクサク組み立てられました。
海外の模型も多数作ってきましたが、この模型は素材・構造・デザインの再現性など、どの面で見ても我が国独自のぶっ飛んだ技術で支えられていると思います。